羽佐間 道夫の 声優への道♪ワンポイントアドバイス♪vol.6

こちらのページでは、
羽佐間道夫自身の人生経験にて培った様々な知識・うんちくを隔月でありのままに語るコーナーです。
尚、これに関する質問相談は受け付けておりませんので悪しからず・・・。

第6回 「想像力を養って発声」


コラム6回

様々な芸術を理解して行く事こそ、上等な語りべを生む事の出来る、基本です。

例えば、川端康成の雪国を読んで

「国境の長いトンネルを抜けると、雪国だった。夜の底が白くなった」

これを読んだとき貴方は頭の中にその情景が想像出来、

空気を感じる事によって、はじめて人に伝える事が出来るのです。

明らかに語る事だけによって伝えられてきた「平家物語」には、壇ノ浦の合戦で、

「門司、赤間、壇の浦は たぎりて 落つる潮なれば、

源氏の船は、潮に向かいて心ならずも押し落とさる」

と云う表現が出てきますが、潮の満ち干を想像しながら、

この文章を、読んで行く事が人に伝わっていく方法なのです。

想像力を基盤にして、喜怒哀楽を表現していく訓練として、

例えば「あ」と云う一言だけで それぞれ 喜び、怒り、悲しみ、楽しみを表現できるようにしてみる。

そこで、沢山本を読んで、沢山よい音楽を聴いて、沢山よい絵を観て、

様々な芸能に触れ想像する力を養っていく。

形から入れば、恐らく、喜の「あ」口元の緩んだ、

全身が躍動するような「あ」かも知れませんし、

怒りの「あ」は青筋を立てながら、怒気をはらんだ全身が硬直するような「あ」かも知れません。

更に悲しみの「あ」は口がへの字になり、涙があふれそうな「あ」かも知れません。

楽の「あ」は体が浮かび上がるような、楽しくて仕方のない

顔の筋肉が「すべて緩んでしまう様な「あ」かも知れません。

ここに感情が、それぞれついて来るわけですが先ず形からトライしてみます。

今度は、二文字の「あめ」。

これは具体的に天から降り落ちる雨を想像しながら、一文字の表現にそって試してみましょう。

この二文字表現が出来る様になったら、更に今度は三文字「あめが」、

四文字「あめだけ」、5文字「あめでした」と徐々に増やしていきます。

更に、今度は、間のコツを覚えていきます。それはまた次回に。

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